平衡感覚の乱れが自律神経の働きを狂わす

平衡感覚はどのようにして保たれているか、

それぞれの役割があるということを説明しました。

 

503

 

耳と脳の働きが密接に関係していますね

情報の流れとしては

「 目 耳 手足   →    脳  」 で終わりではなく、

瞬時に

「 脳   →    目 耳 手足  」 と指令が出ています。

 

ただし、

この情報の伝達と指令のどこかでトラブルが起きてしまうと

平衡感覚を維持することができずに「めまい、ふらつき、たちくらみ」という

症状になって現れます。

 

この時に連動して動いているのが自律神経です。

それぞれ、

眼球を動かさして目からの情報を得ようとする指令

手足を動かしてバランスを取らせる指令

血圧を上昇させたりする指令

というようにさまざまな臓器に対して

働きを促進したり、制御したりして

平衡感覚を維持させるシステムに深くかかわっています。

なので、めまいやふらつきでお困りの方は、

吐き気や嘔吐、

動悸や過呼吸、

冷や汗

などが生じることがあると思います。

からだのどこにトラブルが生じたかによりますが、

検査などで異常がない場合は平衡感覚のトラブルが自律神経を乱すと言えます。

 

なので内耳の働きを整える必要がある考えています。

こまったときの耳たぶの下セルフケア

これがめまいや自律神経の乱れに最適な方法だといえます。

のぼせ対策で説明したセルフケアでも十分に対応できますので、

こまったときにやってみてください。

 

 

めまいについての鍼灸治療についてはこちら

 

 

 

 

 

関連記事

音の伝達通路は2系統ある

音が聞こえるメカニズムからの続きです。     中耳から伝わってきた空気の振動は、 内耳の「蝸牛」で電気信号に変換されます。 蝸牛は名前の通りカタツムリの殻のような形をしています。 内部は2階建てにな[…]

[» 続きを見る]

聞こえのメカニズム

音はどのようにして聞こえるか? 耳鳴りを治療するにあたってその仕組みを知っておくと 気持ちの上でゆとりが生まれてきます。       まず、音が聞こえためには 外耳、中耳、内耳の器官がそれぞ[…]

[» 続きを見る]

ノイズキャンセリングヘッドホンのちょっと変わった使い方

たけちはり灸院 院長の武智です。 患者さんから興味深いことを教えていただきました。 ノイズキャンセリングヘッドホンが 耳鳴りと聴覚過敏が起こっている時に使うと 不快な感じが減ってだいぶ助けられたとのことでした。 &nbs[…]

[» 続きを見る]

耳鳴りの原因・・・全身的疾患が関係するもの

高血圧、低血圧、不整脈、糖尿病、高脂血症 動脈硬化、腎疾患などの疾患がある方の耳鳴りと これらの病気をかかえているかたの因果関係を証明することは 必ずしも簡単なことではありませんが、 病気の状態の変化、体質改善がおこると[…]

[» 続きを見る]

内耳炎のめまい

中耳炎の状態が時に、 隣接した内耳(蝸牛、三半規管、耳石器官)に炎症が波及し、 難聴、耳鳴り、めまいを起こします。 めまいの症状で有名な「メニエール病」の病態は 内リンパ水腫(内リンパ液が内リンパ腔内に正常以上にたまる状[…]

[» 続きを見る]