最近、散歩をしていると5分も持たずに足が痛くなっちゃって、異常に足が冷えるんですけど大丈夫ですかね?と患者さんから質問されました。
短時間の運動で足が痛くなる原因として考えられるのは、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)の
間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状かもしくは、下腿の筋肉の過緊張かと考えました。
※間欠性跛行とは歩いたりすることなどで足に負荷がかかり、次第に足に痛み・しびれ・冷えを感じて
一休みすることで症状が落ち着き、再び動くことが可能となること を言います。
細かく話を聞いていると脊柱管狭窄症の原因とされる腰部の痛みは無く、腰を前後屈の動きや横に傾ける動きなどの動きチェックでも問題はない。
となると・・・ 最悪の場合、血管にトラブルがあるかもしれないなと思ったので、
鍼灸治療で周囲の筋肉の緊張を少しでもほぐし、血流がよくなるようにということを意識して治療を行ったのちに、
すぐに病院の受診をお願いしました。
診断の結果、下肢の血管に血栓があるとのことでした。手術はする必要がないということで服薬で様子見となりました。
いつもと違う症状、感覚に気が付くということは難しいことですが、
健康を維持するためにはとても重要なことですので、自分のからだとちょっと向き合ってみましょうね