からだのバランスを取るところは実は耳にあります。
耳には
「音を集める」「音を聞く」「平衡感覚を保つ」「気圧の変化を調節する」
などの働きがあります。
このうち、「平衡感覚を保つ」というのは、
身体のバランスをとるという役割は、
内耳の前庭で三半規管と耳石器がその働きを担っています。
三半規管は、前後、左右、横方向のそれぞれの回転方向を感知し、
その情報を大脳に伝えます。
耳石器は、水平方向と垂直方向の身体の傾きを感知するための器官で、
同じように感知した情報を大脳に伝えます。
このことは前回の「三半規管ってよく聞くけど」 にも書きましたね
このように、人は身体の回転を感知する三半規管と、
身体の傾きを感知する耳石器が正常に作動することによって、
身体のバランスをとることができています。
この働きを担う器官のどこかに異常があったり、
脳に異常があったりすると、
身体のバランスをうまくとることができなくなります。
精密検査などで脳に異常が見られない場合は、
耳の不調を考える必要があると思います。