前回のブログは「鍼灸治療が初めての方へ」という記事を書きました。
もうちょっと踏み込んだことを書こうと思います。
・鍼灸治療はコミュニケーションを大切にする
・たけちはり灸院では病院で診断された病名よりも患者さんご自身の主観を大切にしている
・治療後の変化、結果をもとに治療を組み立てなおすこともある
という基本的な考えとして治療に取り組んでいます。
治療を始めるまえの問診と触診を必ず行っています。
当院が特に力を入れている耳鳴りを例に説明していこうと思います。
「耳鳴り」といえば、耳の中で「キーン」とか「ブーン」とか「ザー」とか
という音が鳴っているように聞こえます。大まかな分類に分けてしまうことができますが、
ひとくくりにしてしまうと原因が見抜けなくなってしまうこともあります。
なぜなら、ひとりひとり違う感性をお持ちなのでそれぞれの表現で教えてくださるためです。
基本的な耳鳴りに使うツボは「耳鳴り治療用のツボ」としてあります。
が、耳鳴りを引き起こしている原因は耳ではない場合があります。
問診では検査や機械に現れない・見抜けないからだの情報を集めて、
触診で患者さん自身が言われていることは本当なのか?
○○と勘違いしているのではないか?慢性化して慣れてしまって気が付いていないのではないか?と
さらに細かくからだの情報を集めていきます。
初回のツボの状態を参考に2回目、3回目のツボの様子を確認して最適なツボで施術治療していきます。
もう一度!
来院時にお願いししたいこと繰り返します
・初回来院のときは、症状についてできるだけ細かく詳しお話しください。
・2回目来院以降は、前回の治療後に感じた変化を細かく詳しくお話しください。
変化がわからない場合もありますので、素直に教えてくださいね
初回の治療は問診・カウンセリングに重点を置きますので、
治療は基本的なツボを使って行います。
2回目以降の治療から患者さんの感想・感覚を参考にしながら
治療に使うツボをより細かく探していきます。
治療後の変化や効果があったにも関わらず
「前と変わりません」とお答えいただくと治療に使うツボを変えてしまうこともありますので、
効果の得られにくい治療になってしまう可能性もあります。
反対に何も変化がなかったのに「よくなりました!」とお答えいただいても
無駄な治療時間を過ごしてしまうことになってしまいます。
治療をするにあたって常に最善、よりよいツボはどこだろう?と考えています。
何気なくツボを探して何気なく鍼をしているように感じるかもしれませんが、
症状が改善することを考え、症状が改善したら二度とぶり返さないようにすることを考え
最終的にはより元気になっていただくと考えて治療を行っています。
ときに独り言のようにブツブツと治療中に言っていることもありますが、
頭の中で考えていることがちょっと顔を出していると思って見逃してくださいね
というわけで、
患者さんご自身のお体ともよく会話してみてください。
そして気が付いたことをお話しくださいね
一緒に元気になりましょう!!
患者さんが鍼灸院に来院するまでの流れ