鍼灸治療は初めに対話を重視する
治療だと知っておいてほしいです。
からだを触れば何でもわかっちゃうんでしょ?と
思われている方がまれにいらっしゃいます。
大まかな予想をすることはできますが、
詳しい状態を知らないままでの治療は
地図の無いドライブと同じだと思っています。
目的地はわかっていても途中のルートがわかっていないと
遠回りしていたり、あさっての方向に
進んでしまうこともありえます。
初診時と2回目の治療時に関しましては
治療を受ける前は何がおきていたか?と
治療後に何か変化が起きたか?
何も変化は起こらなかったか?
なんとなく楽になったのか?
をお聞きします。
話すのが面倒とか説明するのを手間と感じる方とは
考え方を共存できませんので
ご理解いただきますようお願いします。
なぜ、お話を聞くのか?
客観的なことより主観的なものを
重要視しているからです。
たけちはり灸院で多く診させていただいている
耳鳴り、耳閉感、めまいなどは客観的なものでは
図りえないものです。
それこそ一週間のうちに何があったか?
尋問みたいにお聞きすることはありませんが、
月曜日は? 火曜日は? 水曜日は?
とお聞きすることもあります。
患者さんご自身で何がおこっているかを
冷静に分析できることも治療だと考えています。
それでは、患者さんの言いなりになってしまうのではと
思われてしまうのですが、お話を聞いたうえで
からだのツボの状態を触診で確認するのです。
あなたの感覚とこちら側の感覚をすり合わせて
回復へめざして進んでいきます。
患者さんが鍼灸院に来院するまでの流れ