こころが原因?脳が原因? いいえ耳が原因です。

2015年7月20日

お子さんたちは夏休みに入りましたね

その夏休みに入る前の終業式や朝の集会で
急にフラッとして倒れてしまう子もいます。

一般的には聞きなれない言葉ですが、
起立性低血圧(起立性調節障害)といい立ちくらみとも表現されます。

病名としては聞きなれなくても
朝礼のときに体調を崩して、しゃがみこんだり気分が悪くなってしまう症状です。

この病気でお困りの方は実は非常に多いんです。

特に多いのはお子さんかなと思います。
なんとか1学期を乗り越えて夏休みと同時にお子さんが多く来られました。

症状としては朝起きられないことが目立ちます。
目は覚めるのですが、すぐにまた寝たくなり起きれないのです。
この結果、学校に行けなくなるなど様々な弊害が出てきます。

起立性低血圧(起立性調節障害)は精神的なことが問題と思われて
小児科から心療内科に紹介されることがあります。

これは最初に気分がすぐれない、やる気がおこらない、
集中力が続かないなどの問題が起こります。

からだの問題から始まり検査をいろいろしても問題はない。

となると、脳の検査や精神的な問題と考えられた結果ですね。

検査で異常がなく、原因がわからないからつけられた診断名だと思います。

起立性低血圧で何が起こっているかと紐解くと
フラつきは平衡感覚をつかさどる
内耳の三半規管と呼ばれる部分のトラブルが大いに関係しています。

そのほかにも慢性・急性・アレルギー性鼻炎など種類を問わず鼻にもトラブルをお持ちのかたが多いように思います。

全員が全員同じとは言えませんが、困っていたら疑ってみることも重要です。

この鼻と平衡感覚は検査では重要視されず見逃されがちだからです。

当院に来られる起立性低血圧でお困りのかたの多くはこの原因を抱えています。

精神的な問題を考えられますが、もっと違うところに原因があります。

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