過敏性腸症候群(IBS)の治療について
過敏性腸症候群(IBS)に悩み、困っている方は、なんとなく不調を感じたり、けだるさ、倦怠感、におうんじゃないかなど気分的に落ち着かないような感覚をもって日々を過ごされていると思います。
過敏性腸症候群(IBS)は、検査をしても炎症や潰瘍など目に見える異常が見られません。
異常がないにもかかわらず、大腸の機能が正常に働かず、下痢や便秘をくり返したり、ガスが多くたまって下腹部の張りなどの症状が出ます。
病院などでは構造的に問題がなく検査で異常のない病は不得意です。心の問題としてかたずけられ心因性とか、自律神経が乱れているから自律神経失調症とか言う名前でひとくくりにされてしまうことが多く見受けられます。理解してもらえないつらさ、原因がわからないつらさにこの病気のつらさがあります。
腸は構造上、機能的にきれいなところではなく炎症や微細な傷などが起こりやすい場所であると言えます。ただ、のど元すぎればという言葉があるように、小さなトラブルや不調、炎症はほとんど気になりませんし気にしません。
たとえば、下痢、便秘、過敏性腸症候群などの症状が出ていると「痛い」「ツライ」「気持ち悪い」「便が出ない」「ゆるい」というようにはっきりとあらわれます。
環境やコンディションが良くないと、普段なら気にもならないウィルスや細菌などに負けてしまい、これらが原因で胃腸の機能は弱くなります。
そして、症状が発生します。
なぜ、症状が長引いた状態になってしまうのか?
- ・胃だけでなく腸を含めた内臓は鈍感な構造をしているから気が付きにくい
- 「喉元すぎれば熱さも忘れるという故事もあるようにノドを通り過ぎてしまうと感覚は鈍くなります。」
- ・知らないうちに内臓を守ろうとして筋肉が緊張してこり固まってしまうため
- ・内臓は常に働き続けるため休む時がないから
- ・内臓機能の低下は気が付きにくい
- ・検査などではわかりにくいため
過敏性腸症候群(IBS)の治療のポイント
過敏性腸症候群(IBS)の治療にあたってこのようなことを考えています。
- ・消化器官は胃だけではないので、それぞれの消化器官(十二指腸、胆のう、膵臓、小腸、大腸、肝臓)の働きがスムーズになるように治療をする
- ・粘膜の炎症など傷がついている個所の修復
- ・胃腸の働きは自律神経の働きとも密接に関係しているので自律神経の状態をみます。
たけちはり灸院ではこのように治療を進めていきます。
- ・あなたが何に悩まされ、何に困っているか徹底的にカウンセリングをします。
- ・あなたの体がどのようになっているか、触診をして確認します。
- ・きっかけとなった原因を説明します。
- ・原因に対して鍼灸治療をおこない、からだの改善をはかります。
- ・あなた自身が治療に参加できるようにあなただけのセルフケアをお伝えします。
基本的な考え方、方針はこのようになっていますが
症状は同じでも原因は人それぞれ違います。
あなたにはあなたの原因があります。
過敏性腸症候群(IBS)に対する鍼灸治療の作用
鍼灸治療を行うことで以下のような作用が期待できます。
- 炎症を抑えること
- 筋肉のコリや緊張を改善すること
- 粘膜の状態を改善させる
過敏性腸症候群(IBS)になったら日常で気を付けてほしいこと
- 暴飲暴食をさける
- 適度な水分補給をおこなう
- お通じを我慢しない
- 過敏性腸症候群(IBS)はこころのトラブルではないことを理解する
※精神的に悲しいこと、不安なときはおこりやくなります。 - 不安になればなるほど精神的に追い詰められるので、適度に割り切る
鍼灸治療であなたの力になりたい。
わからないことがあったらご相談ください。一緒に元気になりましょう!!